中井貴一主演 大河ドラマ「武田信玄」  高視聴率を裏切らない名作

大河ドラマ

1988年(昭和63年)放送の第26作武田信玄は最高視聴率は49.2%平均視聴率は39.2%で共に歴代2位を誇ります。

原作は新田次郎の小説<武田信玄>。脚本は田向正健。音楽は山本直純

主演の武田信玄は中井貴一さん。

放映当時は25歳という若さで、トレンディ俳優といったイメージでしたが この作品の武田信玄という人物像を見事に演じきることで 新たな境地を開きました。

戦国時代、織田信長を最も恐れさせた名将の孤高の人間性を鋭く描いています。

息子の義信や、信玄の家臣、 そして信玄のライバル達。

それぞれの人物がしっかり描かれていることによって感情移入しやすく 死の場面は感慨深いものとなりました。

信玄の家族

武田家臣団をまとめた戦国のカリスマ武田信玄の家族。

父の信虎の追放に嫡男、義信の反抗。

家中をまとめる信玄の苦悩が見事に描かれていました。

父 信虎と大井夫人

甲斐の統一を果たした信玄の父、武田信虎

そして信玄を温かく見守る母の大井夫人

国盗り物語」で斎藤道三を演じた平幹二朗さんの野望に満ちた信虎像は、息子の信玄に追放されながらも 最後は信玄の臨終を見守り、天下を取る野望を語る姿は武田信玄という名将の父の波乱万丈の生き様でした。

そして強烈な夫、信虎を支える大井夫人。

信虎に振り回されながら3人の息子たちを温かく見守る 愛情深い母親役を若尾ふみ子さんが演じました。

亡くなる妻に子供達に言い残した「 西(京都のこと)へ行ってはなりません 」のセリフは印象深いものでした。

若尾ふみ子さんは物語のナレーターとして信玄を語っており 「今宵はここまでにいたしとうございまする」は流行語にもなりました。

正室三条の方

公家の娘として信玄に 嫁いだ三条夫人を演じたのは紺野美沙子

信玄を自分に振り向かせるための健気な姿と武家に馴染もうとしていく姿は深い共感を呼びます。

嫡男、義信を失いながらも信玄に尽くし、悲しい最期を迎えます。

三条夫人の乳母として共に 武田家に入った八重(小川真由美)。

インパクトの強いキャラクターでしたね。

三条夫人に対して献身的なあまり、信玄の愛したおここ(南野陽子湖衣姫と二役)を殺害するなど、気性の激しい性格は非常に印象の強い役で、自刃して果てる場面は強烈でした。

信玄の側室

武田信玄では3人の信玄の側室が登場します。

信玄に滅ぼされた諏訪頼重(板東八十助)の娘、湖衣姫(南野陽子)、 男勝りの里美(大地真央)、恵里(池上季実子)。

女優陣は華やかで、それぞれ対照的なキャラクターで見どころを作っています。

次男信繁(若松武) 三男信廉(篠塚勝)

この二人の弟が武田家臣団をよくまとめ、信玄の良き補佐役として貢献しました 。

次男の信繁は人望もあり家中の良き調整役として信玄の右腕的な存在でしたが川中島の戦いで 壮烈な戦死を遂げます。

三男の信廉は、当初は武将らしからぬ頼りない存在でしたが、次男の信繁亡き後は家中の頼られる存在として信玄の影武者を努めるなど、存在感を強めました。

堤真一の演じた悲劇の嫡男 義信

正義感の強い嫡男の義信は信玄と対立することも多く、その姿は信虎に反発する信玄に重なって見えました。

また今川義元の娘を正室に迎えており、そのため駿河を攻略する信玄に反発します。

やがて謀反の罪を着せられて信玄によって幽閉されてしまいます。

最期は自害して果てる義信。

堤真一さんの 熱演が心打たれましたね。

武田家臣団

ベテラン俳優陣の硬派な武田家臣団は見応え充分です。

信玄を支えた武田家譜代の老将

板垣信方(菅原文太)は若き頃の信玄の守役として信頼も厚く 、原虎胤(宍戸錠)、飯富虎昌(児玉清)、馬場信春(美木良介)、甘利虎泰(本郷功次郎) らと共に、若き日の信玄をよく支えました。

しかし、板垣は上田原の戦いで血気にはやった信玄を諌めるべく甘利虎泰と共に村上軍と戦い壮烈な討ち死にを遂げました。

信玄の息子、義信の守役となった飯富虎昌(赤備えの部隊を率いる)は義信の謀反の責任を一身に受け、原虎胤の介錯により切腹します。

鬼美濃と称された豪傑の原虎胤も その後、命を落とします。

凛々しい山本勘助 と高坂弾正

山本勘助といえば軍師的なイメージが強いですが 今作では主に諜報活動を行い、裏から信玄を支えます。

しかし激戦となった川中島の戦いで命を落とします 。

温和な役のイメージの多い西田敏行さんの演じた山本勘助はとても凛々しく、俳優としての役者の幅を感じさせましたね。

そして高坂弾正を演じた村上弘明さん。

当初は農民でしたが、原虎胤の推挙で信玄に見出され、後に海津城主となります 。

家中一の美男子と呼ばれた高坂弾正。村上弘明さん、はまり役でしたね

真田幸村のルーツ

橋爪功さんの演じた真田幸隆は外様でありながら信玄に見出された後は、持ち前の知略と曲者ぶりで 破格の 出世を遂げ、真田家の礎を築きました。

この幸隆の三男の昌之、その子、幸村徳川家康を翻弄した真田家へとつながっていきます。

信玄のライバルたち

信玄は信長が台頭する以前の戦国時代で、最も天下取りに近かった武将だけあってライバルも錚々たる戦国武将が登場してきます。

見逃した大河ドラマを視聴する

上杉謙信 (柴田恭兵)
今川義元 (中村勘九郎)
北条氏康(杉良太郎)
織田信長(石橋凌)
徳川家康(中村橋之介)

特に他の大河ドラマではあまり詳細に描かれることのない北条氏康が、魅力的な人物として描かれており、この氏康と今川義元そして武田信玄の三国同盟の駆け引きも見所のひとつです。

もちろん上杉謙信川中島の合戦も詳細に描かれており、上杉四天王といわれた直江実綱宇津井健 )と共に信玄に立ちはだかるライバルとして 毘沙門天の生まれ変わり謙信を 際立たせました。

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魅力的な人間ドラマ

信玄を中心とした武田家中 。そしてその家臣団 。さらに魅力的な戦国武将たち。

個々の登場人物が それぞれ ”これでもか”というほどの配役で骨太に描かれており、それぞれの死のシーンもまた感慨深いものとなりました。

オープニングを始めとした音楽も素晴らしく。 まさに血の沸き立つ戦国時代を彷彿とさせるような出来です。

今ではもう亡くなってしまった俳優さんも多くなりましたが、高視聴率を裏切らない素晴らしい役者の演技。そして演出。

全50回という長編ドラマですが秀逸なオープニングで始まる第1話から物語に引き込んでいく武田信玄という人間のドラマ、周辺諸国との駆け引きや戦闘場面も詳細に描き、最終話まで無駄な場面の一切ない重厚なドラマとして自信を持ってお勧めできる名作です。

 

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